三の丸

三の丸(さんのまる)とは、城の中心から外側へ数えて三番目の郭のこと。ただしこれは郭が円心的か、もしくは規則的に造られている場合で、軍学的呼称である。実際には三の丸が本丸から三番目に配置されていることは少ない。

三の塀

三の塀(さんのへい)とは、屋敷城を土居という場合、その三の丸をいったという。主に西日本の城で用いられたが、あまり一般的な用語ではない。

三の郭

三の郭(さんのくるわ)とは、三の丸をさす。三の曲輪と同じ。

三の木戸

三の木戸(さんのきど)とは、城の一番内側にある木戸のこと。つめの木戸ともいう。通常は木戸を一の木戸、二の木戸、三の木戸と設けた。三の城戸も同じ。 【木戸】【城戸】

三段堅固

三段堅固(さんだんのけんご)とは、城地が堅固であることをいう城堅固、城の周りに要害があって守りの固いことをいう所堅固、国境の守備の厳重なことをいう国堅固、この三つを合わせて三段堅固という。

三段の険

三段の険(さんだんのけん)とは、城に備わっている天然の形態および人工の防御設備のことをいう。天然の形態はとくに天険と地険とに分け、人険と合わせて三段の険という。天険は風土の険、地険は地形の険、人険は普請(土木工事)と作事(建築工事)あるいは配置の妙をいう。

山上城塞都市

山上城塞都市(さんじょうじょうさいとし)とは、高峻な山上に造られた城塞都市。例は南アメリカ、ペルー規模の小さい、あるいは標高の低い丘上のものがスペイン、ドイツ、オーストリアなどに見られる。

山下土居

山下土居(さんげどい)とは、山城の麓にある居館。屋敷城に造られた土居(どい)のこと。転じてその居館、屋敷城をさす場合もある。

山下

山下(さんげ)とは、山城の山麓にある武士の集落、根小屋の別称。城下町の前身だが、山下では一族郎党以外の他人の住居はまだない。内山下(うちさんげ)もほぼ同意語。 【内山下】

算木積

算木積(さんきづみ)とは、直方体の石を交互に組み合わせて積む石塁の積み方。おもに隅角の重要な部分にこの積み方を用いた。石の形が占や計算に用いる算木に似ているところからこの名が付いた。

三角狭間

三角狭間(さんかくさま)とは、狭間の形が外側から見て三角に見えるもの。鉄砲を射つのによい。 【狭間】

狭間の板

狭間の板(さまのいた)とは、中世ころの城で矢倉の上に置かれた防矢用の楯板に狭間のあるものをいう。浅敷などに立てかける場合もある。

狭間配

狭間配(さまくばり)とは、鉄砲狭間と矢狭間の配置や数の割合を決めること。鉄砲二つに矢一つ、あるいは鉄砲と弓を同数交互に用いるなど色々あった。 弓をもっぱら用いたことは塀一間に狭間一つが適当であるとされ、また敵が多数きそうなところは狭間は多い方が良いとされた。要するに経始(けいし)の実施上の一部門である。 【経始】

狭間飾土俵

狭間飾土俵(さまかざりのどひょう)とは、塀裏の狭間の左脇に置かれた土俵。塀が弾丸で射ぬかれても守備の兵士は安全であったという。しかし実際には左脇というのおかしく、できれば人間の幅だけ狭間の高さまでつむべきである。

狭間

狭間(さま)とは、弓矢を射るために城の建物や塀に設けられた小窓のことをいう。形状、場所などによってきわめて種類が多い。「はざま」とも読む。小間、矢間、矢窓とも書く。形状では丸、三角(鏑)、角、長角、五角、六角、菱形などがある。後世おもに鉄砲を射った鉄砲狭間が造られると、矢狭間、槍狭間(鎗狭間)の呼称ができた。石狭間は石落としの別称である。陰狭間は外側が平時には塗りつぶすか、蓋がつけらたもの。とくに … 続きを読む

里城

里城(さとじろ)とは、中世、山上に城を構え、平時には山麓の根小屋で生活したとき、根小屋にもある程度の防備を設けたものをいった。

桟敷

桟敷(さじき)とは、石塁、土塁、塀などに棚を作り、投石や射撃の足場としたもの。仮敷とも書く。転じて木組みや板張りの見物台のこともいう。また門の上に造られた防戦用の板張り櫓(やぐら)をいったが、これは後世櫓門となった。

佐久間流

佐久間流(さくまりゅう)とは、佐久間立斎健を流祖とする江戸時代の軍学の一流。山鹿素行の弟子布施源兵衛守之から山鹿流の奥義を授けられ、のち佐久間流と称したという。

削平地

削平地(さくへいち)とは、山や丘上を城地として利用するために削って平にした場所。建築物の構築用、あるいは余地として造成された。

尺之木

尺之木(さくのき)とは、高さ六尺ほどの木の柱の先を削って、一尺ごとの間隔を置いて立並べたもの。虎口脇などの味方の人馬が堀に落ちるおそれのあるところで、土居も兵も造れないところに用いられた。

木や丸太を列にして立てたもので、防塞、城郭の区分や仕切りなどに用いられた。古くは藤つる、蔦(つた)、蔓(つる)などで結び補強したが、のち横木をあて、さらに頑強に造った。臨時の築城では生木を使ったが、恒久的な城の場合は製材した角材を用い通行のために木戸を設けた。 東北地方で柵という場合には、古代の恒久的な城や城郭都市を指す。この場合は、外郭を木柵で囲ったことからこの名が起こったという。 … 続きを読む

左京

左京(さきょう)とは、都城の防条中央より左の都のこと。

逆横矢

逆横矢(さかよこや)とは、側防のため設けられた横郭の塁上で、弓矢、鉄砲を射る城兵の左の方から右の方へ敵が進むものを射る横矢のこと。右利きの兵は逆の方から来る敵を討たなければならないので射難い。⇔【順横矢】

逆茂木

逆茂木(さかもぎ)とは、立木を枝のまま切り、先端をとがらせて、敵の方に向かって植えた防塞の一種。古代、中世におもに用いられたが、近世でも臨時の陣において利用された。鹿砦、鹿角、鹿柴(ろくさい)に同じ。

逆虎落

逆虎落(さかもがり)とは、敵兵の進出を妨げるため杭を打ち、横木を結び、その上に先を尖らせた竹を敵方に向けて縄で結びつけた、臨時構築の防御施設のこと。

境目の城

境目の城(さかいめのしろ)とは、国境に築かれた城のこと。あるいは敵との勢力圏の境界に造られた城のことをいう。

西市

西市(さいし)とは、都城の中にある西側の市のこと。にしのいち。

細作

細作(さいさく)とは、スパイ、忍者、忍びの者のこと。

砦、塞

砦、塞(さい)とは、戦闘を目的として造られた居住性のとぼしい城塞のこと。臨時のものが多い。取手、取出に同じ意味。砦は「とりで」と読むことが多い。

小矢蔵

小矢倉(こやぐら)とは、二メートル四方くらいに造った小さな矢蔵で、板で囲い狭間を設けてあった。矢蔵は大きなものが少しあるより、小さなものがたくさんあった方がよいということもある。江戸時代になっての用語。

木舞

木舞(こまい)とは、壁を塗る下地のこと。竹にあみ縄をかけて造った。小舞とも。

牛蒡積

牛蒡積(ごぼうづみ)とは、石垣の積方の一種で表面に出ている広さよりも奥行の方が長いように石を積んだもの。ごぼうの束を積重ねたようになるのでこの名がある。

五八の升形

五八の升形(ごはちのますがた)とは、虎口(こぐち)の升形の大きさが縦八間に横五間で四◯坪の広さのものをいう。五◯騎から三◯騎の部隊を出入りさせるのに適当という。

湖上城郭都市

湖上城郭都市(こじょうじょうかくとし)とは、湖の上、湖の島の上に造られた城郭都市で、例として古いメキシコシティのティノティトラン(現在メキシコ・シティ)があった。

腰巻石垣

腰巻石垣(こしまきいしがき)とは、土塁の下に石塁があるもの。土塁と併用した石垣には、この他に鉢巻石垣、腹巻石垣がある。

腰曲輪

腰曲輪(こしぐるわ)とは、山城ではその中腹に細長く設けられた曲輪。平城、平山城では一つの郭(くるわ)の外側に一段低く設けられた幅の狭い帯曲輪のようなものをいう。ここに敵を誘導して射撃する構想のものもあった。

国府城

国府城(こくふじょう)とは、大和朝の地方機関がある城。地方行政官の政庁と役人の居城があった。坊条制をとった。

国府型城柵

国府型城柵(こくふがたじょうさく)とは、大和朝の北辺城柵の中で、単に軍事基地ではなく、国府の機能をもった城柵。多賀柵、出羽柵、秋田柵など。

虎口向升形

虎口向升形(こぐちむこうますがた)とは、虎口の前方に升形の郭(くるわ)を設けたもの。

虎口蔀

虎口蔀(こぐちしとみ)とは、虎口の内側に一文字土居(いちもんじどい)や半月形の土居などを築き、城外から見透かされないようにしたもの。 【一文字土居】

虎口

虎口(こぐち)とは、城の出入口で城門などを設けないもの、あるいは冠木門くらいの簡単な門があるものをいう。城門がないときは木柵、土塁、石塁が、ある間隔で開いている、小口とも書いたのは土塁が小さく切れていることによる。この出入口に迫る敵は猛虎の口に迫るに等しい、というところから虎口と書いた。その形状、様式によって、陽の虎口、陰の虎口、陰虎口、双虎口、向虎口、脇虎口、右虎口、左虎口、馬出虎口、升形虎口、 … 続きを読む

国衙

国衙(こくが)とは、大和朝の地方官庁。各令制国の中心地に重要な施設を集めた都市域を「国府」(こくふ)、その中心となる政務機関の役所群を「国衙」、さらにその中枢で国司が儀式や政治を行う施設を「国庁」(政庁)と呼んだ。

鴻臚館

鴻臚館(こうろかん)とは、大和朝の京、都、あるいは太宰府などに設けられた外国使臣の謁見、接待のための殿舎のこと。

高欄廻廊

高欄廻廊(こうらんかいろう)とは、もともと高い欄干をめぐらした、まわり廊下をいったが、天守の最上層の廻廊に欄干をめぐらしたものをいう。

高麗門

高麗門(こうらいもん)とは、冠木門の上に切妻屋根をつけ、両側の門柱の後ろに控え柱を設け、ここにも切妻の小屋根をつけたもの。升形門の一の門(外側)に用いられることが多かった。江戸城の大手門一の門はこの例である。

拱門

拱門(こうもん)とは、アーチ式の石の城門のこと。石垣の一部をアーチ形に開けた。沖縄の城に見られる。

甲の丸

甲の丸(こうのまる)とは、城の中心にある郭(くるわ)をいう。⇔【乙の丸】

高地都市

高地都市(こうちとし)とは、古代ギリシャのアクロポリスのこと。退避の城として都市の中央の丘、近くの山などに築かれた。

高地性集落防備

高地性集落防備(こうちせいしゅうらくぼうび)とは、高地に造られた集落の防備されたもので、古代に多い。→弥生系高地性集落防備

攻城兵器

攻城兵器(こうじょうへいき)とは、城を攻めるための兵器のこと。

甲州流

甲州流(こうしゅうりゅう)とは、兵学諸流の源流の一つとされている江戸時代の軍学の一流派。流祖は小幡勘兵衛景憲。武田家に仕え、武田家が滅んだのち徳川家に仕えた。武田家では高坂弾正昌信の著した「甲陽軍鑑」を補ったという。教えを岡本宣就、赤沢太郎右衛門に習った。弟子多数あり、北条氏長、山鹿素行、小早川能久などは中でも傑出しており、それぞれ北条流、山鹿流、小早川流兵学を開いた。

神護石、神籠石

神護石(こうごいし)とは、日本列島西南部、山口県、北九州一帯にある標高一◯◯メートルから四◯◯メートルくらいの山の頂から尾根伝いに谷を入れて縦横一メートルくらいの石を一列に並べたもの。谷間には切石の石垣を積み水門を設けてある。列石の延長は二キロから四キロ、重要と思われる場所の石には木柵を立てた城もある。大和朝廷時代初期の山城という説が強い。

濠(ごう)とは、城を取り囲む堀、水のある堀のこと。 【湟】

隍(こう)とは、空堀のこと。「おう」とも読む。中国の用語では城隍。ちなみに水の張った堀は「湟」。 【城隍】【湟】

湟(こう)とは、水堀のこと。「おう」「ほり」とも読む。ちなみに空の堀は「隍」。 【隍】【濠】

間積り

間積り(けんづもり)とは、城の防御線とそれを守備する兵の数の割合をだすこと。原則的には騎馬武者一人に一間半、徒士(かち)は一間とされていた。あるいは転じて部分的な縄張りのこともいった。

堅個大中小三段

堅個大中小三段(堅個大中小三段)とは、城の堅個さをその守備範囲の広狭によって三つに分けて考えたもの。堅個三段、三段堅固に同じ。 【堅固三段】【三段堅固】

堅個三段

堅古三段(けんごさんだん)とは、城の堅個さをその守備範囲の広狭によって「城堅個の城」「所堅個の城」「国堅個の城」の三つに分けて考えたもの。三段堅個、堅固大中小三段に同じ。 【三段堅個】【堅固大中小三段】

犬行

犬行(けんこう)とは、犬走りのこと。武者走りの郭外にあるものをいうこともある。

毛抜掘

毛抜掘(けぬきぼり)とは、堀の横断面が丸形の曲線形のもの。毛抜きの断面に似ているのでこう呼んだ。

蹴出し

蹴出し(けだし)とは、敵の夜襲を防止するため、味方の前線の三、四◯間前方に木柵、逆茂木、土塁などを設け、鳴子を仕掛けたりしたもの。

外京

外京(げきょう)とは、がいきょう。都城の防条外に造られた区割りで京の一部とする区域。

懸魚

懸魚(げぎょ)とは、城の天守、櫓(やぐら)、御殿(ごてん)など建物の破風の下につける飾り。はじめは火災除けの意味で水に関係のある魚の形をつけたためこの名が起こった。のちに植物、花の形、図案化された模様などが用いられた。

経始

経始(けいし)とは、縄張りのこと。城の構築計画。

軍法者

軍法者(ぐんぽうしゃ)とは、兵学者に同じ。あるいは軍法を立法し、司るもの。 【兵学者】

軍法

軍法(ぐんぽう)とは、はじめ軍学と同じ意味に用いられていたが、のち軍の規律を定める法をいうようになった。

軍学

軍学(ぐんがく)とは、軍事に関する学問をいう。築城学もこの一部門である。

鍬役

鍬役(くわやく)とは、築城人夫のこと。一般用語ではなく永禄十年(一五六七)武田信玄が駿河清水江尻に築城の際、甲斐の農民を徴用して工事に使い、くわやくと称したのに始まる。以後築城人夫、もしくは人夫の元締めの名称となった。転じて工事人夫をいうこともある。

黒構

黒構(くろがまえ)とは、石垣や土塁を高くして、城内を見透かされないようにした構造のこと。櫓(やぐら)や塀の黒塗りのものをいうこともある。⇔【透構(すかしがまえ)】

黒金門

黒金門(くろがねもん)とは、柱、扉などの表面を鉄板で張った門。門の固有名称にもなった。

郭配置

郭配置(くるわはいち)とは、郭配り(くるわくばり)ともいう。城の郭の配置によって、城はいろいろな平面形状に分類された。経始、縄張りのことと、その出来上がった形状をいう。

郭馬出

郭馬出(くるわうまだし)とは、郭が馬出と同じように用いられること。したがって大規模な郭ではない。山城で使われた。

曲輪

曲輪(くるわ)とは、城のひとつの区画をいう。郭(くるわ)に同じ。ただし、郭の方はもともとは城の外の外郭を意味していたが、日本では城郭内の一区画を指す。

車菱

車菱(くるまびし)とは、どのように転がしても一つのトゲが必ず上を向いているように造られた菱の一種。

車橋

車橋(くるまばし)とは、橋には車をつけて緊急の場合、城内へ引き込むことができるようにしたもの。

車楯

車楯(くるまだて)とは、大きな楯に車をつけて移動できるようにしたもの。楯に狭間(さま)をつけ射撃しながら城に迫った。

栗石

栗石(くりいし)とは、石垣を構築するとき土圧と水はけを制御するため、石の内側に詰める石のこと。

国堅固の城

国堅固の城(くにけんごのしろ)とは、一国を主城、支城で固め、とくに国境を支城によって防備し、一国を一つの城として堅く固めること。その国の地勢、形状全般が重要視され、考慮された。

喰違

喰違(くいちがい)とは、虎口(こぐち)、土塁、石塁の出入口が直進をさけるため重なって造られている状態をいう。左喰違い、右喰違いがある。大名の城下町にも喰違いを造った。杭違。

杭(くい)とは、木や竹を地面に打ち防塞としたもの。木柵、逆茂木の類もこれに入り、長篠合戦で織田軍が構えた馬防柵もこの一種である。

切土塀

切土塀(きりどべい)とは、塀の一部を開き、戸を付けたもの。見たところ戸とは判らにようにしておき、秘密の通路や敵に対する不意討用に使った。普段は使用しなかった。

切込ハギ

切込ハギ(きりこみはぎ)とは、石垣の積み方の一種。石を削って形を整えて組み上げる。切合におなじ。 【切合】

切合

切合(きりあわせ)とは、石垣の積み方の一種、切込ハギに同じ。 【切込ハギ】

清正流三日月石垣

清正流三日月石垣(きよまさりゅうみかづきいしがき)とは、加藤清正が築いた三日月のような弧状曲線をもつ石垣のこと。熊本城に見られる。

居城

居城(きょじょう)とは、戦国大名、近世大名などの住居の防備された城のこと。

居館望楼

居館望楼(きょかんぼうろう)とは、居館の建物の屋上に設けられた望楼のこと。天守の一つの起源でもある。

居館

居館(きょかん)とは、住居の防備されたもの。小堀、塀、門などを設けた、城館に比べて防備の軽微なものをいう。近世の城では城郭内に造られた御殿(ごてん)を意味することもある。一般的には奈良朝、平安朝時代の貴族の住居なども居館という。

京都お土居

京都お土居(きょうとおどい)とは、天正年間豊臣秀吉が京都の治安を維持し、洛中、洛外の行政区画を明らかにするため築いたものをとくに指す。

京城

京城(きょうじょう)とは、帝の住居のある都城をいう。

宮室

宮室(きゅうしつ)とは、王侯、貴人の邸館。王の宮殿。

急角狭間

急角狭間(きゅうかどさま)とは、直角に折り曲げた塀に切った狭間のこと。

逆心郭

逆心郭(ぎゃくしんぐるわ)とは、陰郭(かくしぐるわ)に同じ。通常の出入口のない曲輪、または伏兵を置いておくため、あるいは敵を誘い入れる袋小路として造られた郭。 【隠郭】

木菱

木菱(きびし)とは、木製の菱のこと。木しつ藜(しつは草冠に疾)ともいい、散布して敵の行動を阻害した。

木戸

木戸(きど)とは、城戸に同じ。由来として、城戸に木の戸を用いられたことからと、城戸の発音が木戸と同じことから同義語として用いられた。 【城戸】

城戸

城戸(きど)とは、城の出入口のこと。通常立派な城門など設けない中世的な城の出入口を意味する語として、虎口(こぐち)と同じに用いられる場合が多い。木戸とも書く。 【木戸】

亀甲車

亀甲車(きっこうしゃ)とは、車軸の低い四輪ないし六輪の頑丈な車を造り、その上に亀の甲状の板をかぶせあるいは鉄板で覆った。この中に兵が入り、城壁や城門に接近してこれを壊し、あるいは攻撃した。木製のものは火矢やたいまつをかけられると燃えるので牛の生皮を張ったりした。

関塞

関塞(かんさい)とは、関ともいわれ国境や要地に設けられて平時には通行人や貨物を検査する治安警察的な役割を持っていたが、戦時には防御拠点として利用した。大化改新によって制定されたが、大和朝の衰退とともに機能低下し、やがて中世の関所へと変わっていった。

環濠集落

環濠集落(かんごうしゅうらく)とは、集落の周囲に水濠をめぐらした集落防備のこと。

雁木

雁木(がんぎ)とは、城内から土塁や石塁に上る坂をいう。傾斜の急な場合は階段にする。武者走り。

革籠石

革籠石(かわごいし)とは、筑後の高良山の古代山城の列石が革で造られた箱のような長方体だったので「かわごいし」と呼び、これがこのような形の列石全体を呼ぶようになった。皮籠石。しかしこの呼称は現在では使用されていない。列石の切石(きりいし)、自然石の形を問わず、こうごういし、神護石、神籠石と呼ばれている。